3Dプリントで小物を作っていると、
「形は悪くないけど、どこか無機質」
「積層痕が目立って、いかにも3Dプリントっぽい」
そんな風に感じることはありませんか?
今回作ったのは、
リモコンや小物をまとめて収納できるシンプルなホルダー です。
形状自体はとてもシンプルですが、
スライサー設定を一工夫するだけで、見た目と触り心地を大きく変える
ことができました。
この記事では、
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実際に作った3Dプリント小物
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表面仕上げに使った「ファジー面(Fuzzy Skin)」
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PETGで印刷した理由
まで、まとめて紹介します。
今回作ったもの|シンプルなリモコンホルダー
今回作ったのは、
テレビやエアコンのリモコンをまとめて収納できる 縦型ホルダー です。
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仕切り付きで複数本収納できる
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直線基調で置き場所を選ばない
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3Dプリント向きの形状
あえて装飾は入れず、
表面仕上げの違いが分かりやすい形 にしています。
完成品


PETGでプリントした理由
今回の素材は PETG を使っています。
理由はシンプルで、
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実用品として使うため耐久性が欲しい
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夏場の室内でも変形しにくい
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表面仕上げとの相性が良い
特にリモコンホルダーのように、
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毎日触る
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落とすこともある
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長期間使う
という用途では、
PLAよりもPETGの安心感があります。
![]() |
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一工夫したポイント|ファジー面(Fuzzy Skin)
今回の一番のポイントは、
モデルを一切変更せず、スライサー設定だけで表面に凹凸を付けたことです。
使ったのは、
スライサーに標準搭載されている ファジー面(Fuzzy Skin) 機能。
ファジー面とは?
ファジー面は、
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外周の壁面にランダムなノイズを与え
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表面をザラっとした質感にする機能
です。
STLデータ自体は同じでも、
印刷時のノズルの動きで質感を変える という仕組みなので、
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データ修正不要
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ワンクリックでON/OFF可能
という手軽さが魅力です。
今回使ったファジー面の設定
今回の設定は、あえて控えめにしています。
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ファジー壁面:ON
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ノイズタイプ:クラシック
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ポイント距離:0.3 mm
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厚さ:0.1 mm
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初層には適用しない

強くしすぎると寸法精度に影響が出るため、
「見た目が変わるけど実用性は落とさない」バランス を意識しました。
実際に使ってみた感想
完成品を実際に使ってみて感じたことです。
見た目が良い
積層痕が目立たなくなり、
いわゆる「3Dプリント感」がかなり薄れました。
触り心地が良い
ザラっとした表面のおかげで、
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滑りにくい
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指紋が目立たない
という実用品として嬉しいポイントが増えました。
傷が気にならない
ツルツル仕上げと違い、
細かい擦り傷が目立ちにくいのも良い点です。

ファジー面を使うときの注意点
便利なファジー面ですが、万能ではありません。
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寸法精度はわずかに落ちる
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細かいロゴや文字には不向き
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印刷時間が少し増える
そのため、外観重視の外壁だけに使うという使い方がおすすめです。
「今回使用したリモコンホルダーのSTLデータはこちら(Etsy)」
まとめ|設計だけでなく「出力方法」もデザイン
今回の制作を通して改めて感じたのは、
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形を変えなくても
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スライサー設定だけで
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印象は大きく変えられる
ということです。
3Dプリントは、
設計 × 素材 × 印刷設定
すべてがデザインの一部
だと改めて感じました。



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