スライサー設定だけで質感を変える|ファジー面を使った3Dプリント リモコンホルダー

作品紹介とアイデア集

3Dプリントで小物を作っていると、

「形は悪くないけど、どこか無機質」
「積層痕が目立って、いかにも3Dプリントっぽい」

そんな風に感じることはありませんか?

今回作ったのは、

リモコンや小物をまとめて収納できるシンプルなホルダー です。

形状自体はとてもシンプルですが、

スライサー設定を一工夫するだけで、見た目と触り心地を大きく変える

ことができました。

この記事では、

  • 実際に作った3Dプリント小物

  • 表面仕上げに使った「ファジー面(Fuzzy Skin)」

  • PETGで印刷した理由

まで、まとめて紹介します。


今回作ったもの|シンプルなリモコンホルダー

今回作ったのは、

テレビやエアコンのリモコンをまとめて収納できる 縦型ホルダー です。

  • 仕切り付きで複数本収納できる

  • 直線基調で置き場所を選ばない

  • 3Dプリント向きの形状

あえて装飾は入れず、

表面仕上げの違いが分かりやすい形 にしています。


完成品


PETGでプリントした理由

今回の素材は PETG を使っています。

理由はシンプルで、

  • 実用品として使うため耐久性が欲しい

  • 夏場の室内でも変形しにくい

  • 表面仕上げとの相性が良い

特にリモコンホルダーのように、

  • 毎日触る

  • 落とすこともある

  • 長期間使う

という用途では、

PLAよりもPETGの安心感があります。

フィラメント PETG 1.75mm,【TINMORRY】300mm/s 高速 PETG 3Dプリンター用フィラメント 1.75mm 1Kg ブラック

フィラメント PETG 1.75mm,【TINMORRY】300mm/s 高速 PETG 3Dプリンター用フィラメント 1.75mm 1Kg ブラック


一工夫したポイント|ファジー面(Fuzzy Skin)

今回の一番のポイントは、

モデルを一切変更せず、スライサー設定だけで表面に凹凸を付けたことです。

使ったのは、

スライサーに標準搭載されている ファジー面(Fuzzy Skin) 機能。


ファジー面とは?

ファジー面は、

  • 外周の壁面にランダムなノイズを与え

  • 表面をザラっとした質感にする機能

です。

STLデータ自体は同じでも、

印刷時のノズルの動きで質感を変える という仕組みなので、

  • データ修正不要

  • ワンクリックでON/OFF可能

という手軽さが魅力です。


今回使ったファジー面の設定

今回の設定は、あえて控えめにしています。

  • ファジー壁面:ON

  • ノイズタイプ:クラシック

  • ポイント距離:0.3 mm

  • 厚さ:0.1 mm

  • 初層には適用しない

強くしすぎると寸法精度に影響が出るため、

「見た目が変わるけど実用性は落とさない」バランス を意識しました。


実際に使ってみた感想

完成品を実際に使ってみて感じたことです。

見た目が良い

積層痕が目立たなくなり、

いわゆる「3Dプリント感」がかなり薄れました。

触り心地が良い

ザラっとした表面のおかげで、

  • 滑りにくい

  • 指紋が目立たない

という実用品として嬉しいポイントが増えました。

傷が気にならない

ツルツル仕上げと違い、

細かい擦り傷が目立ちにくいのも良い点です。



ファジー面を使うときの注意点

便利なファジー面ですが、万能ではありません。

  • 寸法精度はわずかに落ちる

  • 細かいロゴや文字には不向き

  • 印刷時間が少し増える

そのため、外観重視の外壁だけに使うという使い方がおすすめです。

今回使用したリモコンホルダーのSTLデータはこちら(Etsy)


まとめ|設計だけでなく「出力方法」もデザイン

今回の制作を通して改めて感じたのは、

  • 形を変えなくても

  • スライサー設定だけで

  • 印象は大きく変えられる

ということです。

3Dプリントは、

設計 × 素材 × 印刷設定

すべてがデザインの一部

だと改めて感じました。

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