ABSフィラメントは強度と耐熱性に優れる一方で、
反り・臭い・層割れなど失敗しやすい素材です。
実際に使ってみると分かりますが、
ABSは設定以上に「メーカー選び」で難易度が大きく変わります。
結論から言うと、
-
失敗したくない人・ABS初心者 → Polymaker
-
コスパ重視で安定したABSを使いたい人 → eSUN
この2社から選べば、ABSでよくあるトラブルはかなり避けられます。
ABSフィラメントはメーカー差が大きい理由
ABSはPLAと比べて、
-
収縮率が大きい
-
温度管理の影響を受けやすい
-
層間接着が不安定になりやすい
といった特徴があります。
このため、
-
原料配合
-
フィラメント径の精度
-
巻きの均一性
といったメーカーごとの品質差が造形結果に直結します。
同じ設定・同じプリンターでも、
メーカーを変えただけで成功率が大きく変わるのがABSです。
実際に使って感じたABSメーカーの違い
私は密閉型FDMプリンターを使用し、ABSを何社か試してきました。
正直、安価なABSでは
-
一層目が浮く
-
途中で角が反る
-
層割れが出る
といった失敗が頻発しました。
一方で PolymakerのABS に変えてからは、
同じ設定でも反りが明らかに減り、造形の再現性が安定しました。
「ABSが難しい」のではなく、
扱いにくいABSを選んでいただけだったと気づいた瞬間です。
ABSフィラメント主要メーカー比較
| メーカー | 特徴 | 価格帯 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Polymaker | 反りにくく安定性が高い | やや高め | 初心者・失敗したくない人 |
| eSUN | コスパと品質のバランスが良い | 標準 | 日常使い・量産 |
| Hatchbox | 海外定番・品質安定 | やや高め | 海外ユーザー |
| SUNLU | 価格が安い | 安い | 試し用・経験者 |
| Overture | 種類が豊富 | 標準 | 用途別に選びたい人 |
※ 初心者は「価格」より
反りにくさ・レビュー数・径精度を重視するのがおすすめです。
用途別おすすめABSフィラメント
🔰 ABS初心者・失敗したくない人
Polymaker ABS
-
反りにくい
-
層間割れが少ない
-
設定シビア度が低い
👉 ABSに初挑戦するなら、まずはこれ一択です。
ポリメーカー(Polymaker)3Dプリンタ―用フィラメント PolyLite ABS 1.75mm径 1kg巻 ホワイト |
💰 コスパ重視・試作や量産
eSUN ABS
-
価格と品質のバランスが良い
-
入手性が高い
-
設定が決まれば安定
👉 失敗率を抑えつつコストも気にしたい人向け。
![]() |
eSUN ABS Plus 3Dプリンターフィラメント ABS+ 寸法精度+/-0.05mm、1.75mm径 3Dプリンター用 正味量1KG (2.2LBS) |
🔧 強度重視・機能パーツ
Hatchbox ABS
-
層間強度が高い
-
寸法安定性が良い
👉 構造部品やネジ部があるモデルに向いています。
![]() |
HATCHBOX ABS 3Dプリンターフィラメント 寸法精度+/- 0.03mm 1kgスプール 1.75mm |
ABSを使うなら最低限押さえたいポイント
どんなに良いABSでも、以下を守らないと失敗します。
-
プリンターは密閉、または簡易エンクロージャーを使う
-
冷却ファンは弱め、またはOFF
-
PEIプレートなどABS向けビルドプレートを使用する
特にビルドプレートは失敗率に直結します。
ABSを使うならPEIプレートはほぼ必須です。
![]() |
両面 ゴールド テクスチャ PEI ビルドプレート 184x184mm for Bambu lab A1 Mini |
よくある質問
Q. ABSは初心者には難しいですか?
PLAより難しいですが、
反りにくいメーカーを選べば十分扱えます。
Q. ABSの臭いはどれくらい強い?
換気なしだとかなり気になります。
換気対策か密閉環境の使用をおすすめします。
まとめ|ABSは「最初の1本」で難易度が決まる
ABSフィラメントは、
-
設定を詰める前に
-
メーカー選びで8割決まる素材
です。
まずは反りにくく実績のあるABSを選び、
慣れてきたら用途に応じて他メーカーを試すのが、
失敗しない一番の近道です。






コメント